理由はいつもこの胸に(坂上名鑑イベント)感想
こんばんは。そしてここでは初めまして。
全然使ってなかったけど、ぼちぼち使っていこうかなという事でまずはジャブ。
「八月のシンデレラナイン」より「理由はいつもこの胸に(坂上名鑑イベ)」の感想。
当然のようにネタバレ全開なので注意。
話は簡単。八夏祭の二回戦。ノーノ―を食らうという負け方をした暫く後のイベントという設定。多分だけど、微妙に時間が経過していて、その辺りの歯抜け部分についてはこれから説明されていくんじゃないかなぁという予想。
んで、あらすじ。まあ単純です。中学時代野球をやっていたけど、いじめられていた坂上が、その嫌な思い出の地に行って、結局トラウマは克服してないですよという感じ。
最初は乗り気ではなかった坂上も覚悟を決めて乗り込みます。で、この感じ。
バスを使うけど、朝7時に出ないと間に合わない、という描写を見る限り相当な田舎でしょう。電車の駅と駅がすっごく離れてる感じの。
そしてそんなもんだから当然ムラ社会。要するにちょっと何かあったらムラ全体に広まってしまうような感じのアレです。田舎で、昭和って事です。基本良い事なんて無いですよね。前時代的で。
これは小麦たちと戯れている時の一面。要するに味方も居なかったという事でしょう。っていうかそれでよくまた野球をやる気になったなぁ。
で、その二人とキャッチボールをしているうちに、意外と過去なんてなんてこともないじゃんと思い出す坂上。それで意気揚々と町に出るんですが、見事にいじめてた連中に出会います。まああのタイミングで一人になったらそうなるよね。うん。
で、過去がフラッシュバックするように出される。
最終的に坂上は過去を思い出して、小麦や芹沢にも細かな事を告げずに一人になって、甲子園を目指すという話でした。
うーん……
いや、良いんですよ。過去に関してはむしろリアルすぎるくらいだし、思い出の地に行く流れも間違ってない。小麦たちとキャッチボールをしていると気持ちが軽くなってついつい行動が軽率になってしまうのも自然な流れ。
でもそれで甲子園目指しちゃうのはちょっと乖離しているというか、うーむ。
こういっちゃなんですけど、甲子園って「夢物語」なんですよ、はっきりと言うと。男子の弱小校所属野球部員がいうのとはちょっと訳が違う。出来ないとは言わないけど、物語で扱うにしては「夢物語」の部類。それを簡単に目指しだすのはやっぱり違和感があるなぁと。これは多分このイベントではなくって、全体の話。
ぶっちゃけ坂上が見返すというか過去を吹っ切るには微妙にかみ合いが悪いんですよね。過去を吹っ切るためには同じ空間で、それでも違う自分にならなくちゃいけなくって。それがハチナイだとどうも出来ないなぁと、だってほら、ハチナイキャラはいじめないじゃないですか。そりゃそんなキャラ出さないでしょうけど、そういう空間だったら、そういう空間で貫かないといけなかったのかなぁと。
要は「いじめが発生しうる場所」で「過去とは違う成功を収める事」が坂上には必要で、甲子園を目指す行為はそれと若干ミスマッチなのかなぁ……と。
ちなみにちょっと見た「それじゃ解決しない」っていうのはまあその通りなんですけど、キャラクターが常に正しい行動をするわけじゃないんでまあ。間違った行動もそのキャラならあり得る間違いなら全然オッケーなんです。要は。