月明りに照らされて

蒼風さんが創作について忖度無しに語り倒すだけのブログ

アニマエール!(一話感想)

 こんばんは。今回も懲りずにアニメの話。今回は『アマニエール!』。ぶっちゃけ見ておいて何ですけど、基本的にきらら系っていうか「萌え四コマ」「ギャグ」「日常系」の三つは評価ランクが殆ど動かないっていう傾向があるので、自分がランク付けをしてもあんまり意味がない気がするんですよね。基本的にシリアス向けというか。まあ、書きますけど。当然のようにネタバレ有りです。ご注意を。

 

 

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 これ最初に配置すればよかったんだわ。反省。

 で、この話。上記の通り、主人公が運命的な出会い(?)をするところから始まります。この始まり方ももう見飽きたなぁ正直。まあ間違ってないんだけど、そうだね、いいんじゃない。くらいの感想にしかならんというか。

 その後は簡単です。主人公チアリーディングに魅せられて、経験者で実力者の子を勧誘欠けるんだけど拒否される熱意でオッケーさせるみたいな流れ。何度も見たなぁこれ。直近だとバンドリとか?ちょっと違うか?まあよくある構築。その手の話とちょっと違うのは最初に勧誘する相手が実力者って所かなぁ。こういうキャラっていうのは加入が遅いんですよ基本。ラブライブ!だったらにことか、絵里とか。単純に人数の問題なのかな。

 後はまあ5人必要って事だから、登場してないキャラが二人加入するんだと思うんですよ。タイプ的にはおっとり系が居ないかな?ほら、けいおん!の紬みたいなの。

 そんな訳で全体の作りとしてはまあ、間違ってないし、割と良いところもあるんだけど、正直きらら的カラーが要らないなぁって何度も思った。これはNewgame!あたりでも感じたことなんだけど。ぶっちゃけこの流れってユーフォとかその辺にも通じる話で、どっちかっていうと熱血や少年漫画的シナリオなのよ。だからそれだけでもブラッシュアップすれば面白くなる訳。

 それをきららっていうか四コマスタイルにすることでこうアンバランスとは言わないんだけど、やっぱりかみ合いの悪さと言うか。イマイチ乗り切れない部分が出てきてて、その辺りを感じるとやっぱりきらら的カラーリング要らないなぁってなっちゃう。好みなのかなぁ。でも四コマ的な話なら、もう少し軽くていいと思うんだよね、話が。多分その辺りのかみ合わせが良くないって事でもあると思うんだけど。

 まあ、そんな訳で、構造としては王道の少年漫画的なもので、それを女の子がやる……最近書いたぞこのコメント。そんな話。結構骨格自体はいいなって思うところもあるんだけど、正直ここまでシリアスというか、少年漫画の王道的シナリオをたどるなら、四コマ的切り口要らなくない?っていうのが自分の感想です。もっとざっくりとした話になると、別に間違っては無いけど、脳を使う容量が少なすぎて途中で他の作業をしたくなるというか。これは前書いたリリスパにも言える話なんだけど。薄くないと今のオタクは伝わらんのかなぁ……

 

 

RELEASE THE SPYCE(一話感想)

 こんばんは。今回もアニメの話。今回は『RELEASE THE SPYCE』について。当然ですがネタバレ有りです。ご注意を。

 

 

 で、本作。まあなんていうか分かりやすいというか、そんな感じ。正直見たのがちょっと前なので記憶が……w

 内容は簡単。スパイス(?)を使って覚醒して、忍者やって悪役を倒す。勧善懲悪的というか、ジャンプ、或いはプリキュア的なムーヴを感じるシナリオ。

 そして、そこに入ってくる主人公が、知覚能力に優れているという、そういう作り。

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 トンデモ遠くに離れた所から人影を見つけたり、味の見極めが出来たりという技能を持つ一方で、警察官(?)になりたいけど勇気がないという形。この辺りの「一芸持ってるけど、後ダメダメ」っていうのはいかにもジャンプ漫画的主人公な気もしますね。よくあるパターンというか。

 で、まあ、最終的には主人公が忍者(細かく覚えてないけど)にスカウトされて終わるという話。王道です。王道なんだけど、正直それだけというか、うーん。

 スパイスがどうこうの下りも取って付けた感が否めないというか、周辺解説はこれからなされるんだろうけど、それにしたって一話の段階で、そこが浮いてるのはどうなのかなぁってそんな感じ。あんまり語ることないんですよね正直。

 構造としては王道の少年漫画チックな作り可愛い女キャラでやるという流れなので、割と当たる作りにも見えるんだけど、単純すぎるというか、もうちょっと凝ってないと言い方は悪いんだけど子供だまし的に見えてしまうのは自分だけなのかな……うーむ。キャラは可愛いんだけどね……後、ヒロインが感情を読み取れる所は面白かった。そこと、一話終わりの部分だけはちょっとパワフルだったけど、後は正直そんなに引き付けられるものでも無かったかなぁ……

 多分話として、変なものになるって事はないし、減点するようなものでも無いとは思うんだけど、ホントそれだけ。じゃあ凄い売りになる部分があるかっていうと疑問符な作品。キャラデザは良いんだけど、現状のままだと上手くいって及第点くらいの出発に見える感じ。単純に自分が勧善懲悪の単純性が好きじゃないだけなのかなぁ……

青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない(一話感想)

 こんばんは。今回も引き続きアニメ。暫くは今期のアニメについてつらつらと書いたり書かなかったりすると思います。予定は未定。多分間にバンドリのハロハピ二章が入ってくる。

 で、今回は青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない』です。最初見るつもりは全く無かったんだけど、なんかヒロインが可愛かったから、その確認を兼ねてみてみた、というアレです。当然ネタバレ有りです。

 

 

 で、本題。話としてはこれも結構単純。要は「人からあまり気が付かれなくなった先輩」と「学校で腫物扱いの主人公」のお話。この流れどっかで見たな。あれだ。はがないとか、俺ガイルとか。最近の流行り……っていう纏め方は余りしたくないけど、その手の作品。

 ポイントとなるのは二つ。一つは「ヒロインの先輩が人から認識されなくなっている」という部分。そしてもう一つは「思春期症候群という病気(?)」

 一つ目簡単。作中でも話が出てくるけれど、先輩……桜島麻衣は段々と一般の人々に気が付かれなくなっていっています。で、それが本当かどうかを確かめるためのバニーガール。

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 これなら見えてる場合、流石にじっと見てくるだろうって算段。バニーガールというチョイスはまあ作者の好みかな。多分だけど。

 で、その先輩をきちんと認識している(他にもいるんだけど)主人公……梓川咲太が興味を持ってかかわっていく(雑)っていう感じの流れ。そんなに積極性もなく、一時代のラノベ主人公っぽい五月蠅さがないのは時代なんでしょうかね。うん。そういう事にしておこう。

 そんな二人が出会って、ちょっとすると下のようなシーンがあります。

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 まあ細かいことは動画で。探せばどっかにあるでしょ。要はお気に入りっぽいクリームパンを買おうとするんだけど、店員さんが気が付いてくれないっていうシーン。

 で、それを受けた後のシーンがこれ。

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 咲太がクリームパンを買って、その際に桜島麻衣」を知っているかと聞いたら、知らないと答えられ、最後には「最近気が付かれにくくなってる」という事を言う麻衣とのカットで終わりという感じ。

 このくだりの前に観測者問題とかシュレディンガーの猫(日本人はこれが好きすぎる)の話をしていた所と、冒頭からも分かる通り、麻衣はどんどんと人から認識されなくなって、最終的には世界から存在が(ある意味で)消えてしまう。主人公さえも認識できなくなるかもしれない。そういう話になっているというのが分かります。

 で、もう一つ。思春期症候群。これがまあ二人を繋ぐきっかけにもなったんだけど、思春期に起きる不思議な出来事の総称みたいなもの(ちょっと適当に認識してるかも)で。人の感情に強く起因していて、仲間内に嫌われて悪口を書かれると体に傷が出来る、とかそういう感じの話。

 一個目の話と併せると、麻衣は「芸能界で注目されまくって、それが嫌で、人目に付きたくなくて休止して学校来たんだけど、そのせいで本当に認識されなくなってきてる」っていうそういう話。後は咲太がこの思春期症候群で傷を負って病院送りになって、それが「咲太が病院送りにしたみたいになってる」って内容があるんだけど、その辺りの描写が曖昧(本人も分かってない)。勝手に病院送りの3人を含めて悪意を持たれた結果って捉えてるけど、そこまでのSFチックな要素はなさそうだからどうだろう。そんな感じ。

 

 全体的には結構感触が良くて、特に麻衣先輩と観測者問題の話は凄くパワフルだったんだけど、そこと思春期を絡めるのがどうだったのかなってちょっと思わなくもない。

 より踏み入って言うならば思春期症候群。つまりこれは非現実的な病気として作中にあるものなんだけど、これがまた曖昧。詳しい仕組みについて考える、いわばCharlotte的な話にするにはちょっと具体性が足りない。でも、観測者問題に持っていくのだったら正直いらないような気がする。それともこういう要らない装飾がないと目立たないからつけてるのかな。そうだとしたらなんとも勿体ない話。

 話としては最初に書いた通り単純で。ここから大きくメンバーが増える話でもないだろうから、麻衣先輩を最終的には認識させる話。もっと言えば思春期症候群SFチックにならずに解決するお話になっていくのかなって。例えば中二病でも恋がしたい!中二病を卒業するしないみたいな。世間には相変わらず存在するんだけど、それはそれとして、当時者の間では解決したよ、みたいな。そんな所が落としどころなのかなぁと。

 冒頭で見せてる「麻衣を忘れた咲太」全体の7~8割くらいのところで出てくるのかな。その辺りは分からん。未来示唆か、可能性示唆のどっちかだとは思うんだけど。

 そんな感じで、基本的には問題がないんだけど、やっぱり思春期症候群がちょっとでっぱった感じの装飾になってるから、そこだけ気になるかな。あ、後空気とかの話もむちょっとナチュラルな感じで入れたいなぁ。難しいかな。評価としてはA位に落ち着きそうな予感。

 

色づく世界の明日から(一話感想)

 こんばんは。今回は初めてアニメです。秋アニメです。2018年の。

 いや、正直な所、アニメに関してはもういいかなって感じになってるので、見るつもりは無かったのですが、なんか流れで数本見てしまったので、そこそこ力がありそうなものだけチョイスして、感想でも書こうかなという話です。当然ネタバレは有りです。ご注意を。

 

 

 さて、本作。ファーストインプレッションとして絵……っていうか演出面……印象面が綺麗ですね。絵とか、後魔法に使う道具とか、その辺りの色彩とかが凄く綺麗だし、世界観としても良い感じ。まあ「色彩」をテーマにしててそこ駄目だとまずいんだけど。

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 で、まあざっくり一話を見てみた感じだと「色が認識できなくなった主人公の少女」「その彼女に色彩を認識できるようにするっぽい少年」っていう二人をメインにした青春と、ちょいファンタジックなお話って感じ。

 一話を見た感じだと、二人を中心としたやり取りで少女……瞳美が色彩を取り戻すっていうのがまあ既定路線かなという感じ。過去に戻る時(という理解で良いのかは不明)の軽さを考える限り、そんなにおもっ苦しいというかリアルよりの作りにはなってないと思うので、その辺りの世界観はぐっと後ろに下げて、どっちかっていうと青春的な話をやりたいんじゃないかというのが最初に受けたイメージ。

 後は瞳美の思考とかを見ている感じだと、色彩を失った事に、魔法が関係しているんだろうなぁっていうのはほぼ確定で。多分彼女は魔法使い(?)としては超優秀で、その辺りの覚醒とかなんかそんな事にこの過去への移動が関わっていると、多分そんな感じ。

 後は恋愛。どうなんだろう。どうとでもできると思うけど、最終的に(彼女にとっての)現代に帰るってのがまあ既定路線だと思うので、主人公片割れの彼とどうこうっていうのは難しくって、分かれるけど、なんかお互いに影響あったよね的な終わり方が良い落としどころかなぁ。

 うーん……いや、話としてはそんな間違ってないような気もするんだけど、最初の方で感じたインプレッションからすると大分普通な位置に落ち着きそうだなぁというのが個人的な感想。

 別に悪くはないんだけど、もうちょっとファンタジックというか幻想的な雰囲気のまま行ってしまうべきだったかなぁ……って。装飾は悪くないんだけど、肝心の骨格部分が目新しくない感じ。

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 最後のこの部分なんかがもう答えに近いんだけど、要は瞳美の色彩を取り戻す旅路な訳で。それをもっと一般化しちゃうと「主人公が失ったものを、外的働きかけによる旅路によって取り戻す物語」って感じかな。これ自体は別に問題のある骨格でもなんでもないんだけど、これ単体だとちょっと力不足。

 折角魔法とか未来の世界とか、そういう面白いネタがありそうなんだけど、ジェネレーションギャップ(?)的な話を含めた軽い触れ方になってるので、その辺りがもっと深く浸透してるとよかったなぁって感じ。

 全体としては悪くないけど、多分超凄い驚きはなさそうだなぁって感想。評価的にはA。一話段階でパワフルさに欠けるってのは正直凄く気になるよ、やっぱり。

 

 

 

 

 

ツナグ、ソラモヨウ(バンドリ!ガールズバンドパーティ!)

 こんばんは。冷静に考えたら「感想」っての要らないなと思い、削除。本当はもっと色んな作品に関して書いていけると良いんですけどね……

 で、今回。二作品目。バンドリのアプリで先日行われたイベント「ツナグ、ソラモヨウ」に関してつらつらと書いていこうかなという感じです。

 当然のようにネタバレ全開です。ご注意下さい。

 

 

 

 さて、話は簡単です。要は「蘭はすっごく成長したけど、他の皆はそれに追いつけてなかったね」って事。だから、今までは理解出来た蘭の書いている歌詞イマイチ理解出来ない。そういうお話。まあ音楽性の違いってやつですよ。うん。大雑把に言っちゃうとね。

 

 結論からいっちゃうと話自体は全く問題ないです。よく出来てるんじゃないかと思います。やっぱりちょっと抽象的な話になっちゃってて、それを具体に落とすって所がイマイチだけど、音楽だしなぁ……難しい。

 ただ問題が一つ。この話は本来「もうちょっと時間が経過したような描写を挟んでからやるべきだった」って事でしょうか。

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 この描写。確かに蘭は一章で華道とも向き合うみたいな感じにはなっていたんですけど、いきなりなんですよね……なんていうか唐突に「蘭だけ成長したよね感」を出されたというか。それを浸透させるためのイベントが、一つでいいからあったら全然違ったと思うんですよ、このイベスト。

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 このくだりもそう。話自体は問題ないんですけど、こういうレベルのズレが出てくるのって、相当時間がないといけない気がするんですよね、正直。大問題に発展するくらいのズレなんですから。ちょっと分からないなくらいなら良いんですけど、唐突で。

 後個人的にはモカをもう少し掘り下げて欲しかったなぁとか。

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 このシーンもやっぱり、もう少し「蘭が成長した」という事実を浸透させてやらないと、ぐっときづらい所があるんですよね。やっぱり。シーンそのもののパワーは凄いと思うんだけど、下準備がちょっと足りなかったかなって感じ。

 実際それに気が付いてから読んだら、最初よりもいい話に見えたので、多分そういう事。

 

 全体的には問題の無いシナリオだと思うんですけど、やっぱり時間経過がなぁ……この手の話って、本来なら「卒業」とかとセットで行われる話なんですよね。外的要因によって「変化せざるを得ない状況」が作られて。

 でもこの世界は準サザエさん時空みたいなものなので、それは出来ない。そうなるとやっぱり「蘭が華道を頑張っている」という描写と、モカが蘭と並べていない事に気が付く」という描写が、他のイベントで必要だったなぁって感じがします。ギャルゲ途中20%くらいが、ごっそり歯抜けになってるような、そんなイメージ。うん。

 

bang-dream.bushimo.jp

 

八夏祭感想

 こんばんは。もう少し時間が経ってしまいましたが、今回は八夏祭のシナリオ全体をざっくりと振り返っていこうと思います。具体的には、

 

・答えの在り処
・未だ見ぬ夏の夜は明けて
・熱夏の始まり
・熱夏は止まず
・熱夏のマウンド
・熱夏に燃える矜持
・去り行く熱夏 消えない残像

 

辺りの話についてざっくりと。当然のようにネタバレ有りです。

 

 まずは「答えの在り処」。これが出てきた時は正直な所違和感バリバリでした。一つだけ明らかに時期が違うし、雰囲気も違うという事で。

 時期としては野球部が出来てから東雲が入部した辺りの話……という事に一応はなっているのですが、この辺りがどういう解釈をするのが正解なのかは不明。

 

 メインストーリーにこういう描写は無かったので「上手くいかなかった世界線というところでしょうか。それを説明してないのは責任を放棄してると思うけど。これだけで分かれというのは余りにも適当すぎるし。

 

 話の動きとしてはデレスト「楽しさに潜むモノ」と大体同じ。あれよりもリアル感がある感じ。要は「楽しくやる事」「甲子園を目指す事(上手くなること)」の天秤というところでしょうか。ストイックを取るか、それなりの、言ってしまえば「野球部ごっこ」を取るか。その狭間で揺れ動く……的な話。ぶっちゃけこの話だけだと何とも言えない感じ。

 そんな中で気になったのがここ。

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 これ、結論から言っちゃうと答え合わせされてないんですよね。勿論それっぽいのをにおわせてはいるんだけど。こういうの駄目だと思うなぁ。

 勿論、読みこめば見える部分もあるでしょう。でも基本的にはオートで一回読んですっと通るシナリオであってほしいですね。考察はあくまで隠し味を発見するものであって、メインとなる味を見つけるものではないですから。

 

 そして、これよりも(恐らくは)時間軸が進んだ後の話と思われる八夏祭の話。まずはその前の練習試合の一幕。

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 そのチームを見たライバルのコメントがこれ。

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 野球っていうのはチームでやるスポーツな訳で、適当に走って、守って、投げてしていいわけではない。そんな基本が分からない状態のまま、チームは大会に突入するという話でした。

 まあ、ぶっちゃけ全員が個人プレーでも勝つチームは勝つんですけどね、正直。そこは無視してほしくないなぁというのが個人的な感想。

 勿論良い事ではないですけど、そういう「純粋なる力」って存在するものなので。それを無視して「団結一番!」ってやられるのはちょっと気持ち悪い。天才と凡才の話は永遠のテーマなんです。アイシルの蛭間と阿含が上手かった記憶。違ったかな。

 

 で、大会に出るかどうかという部分での会話がこれ。

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 この辺りからの有原の「無駄」アレルギーが凄かったですね。遊星のクズアレルギーを思い出すくらい。

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で、思い悩んだ有原の取る行動がこれ。

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 この辺りからの有原は自分だけで何とかするという魔物に憑りつかれたようになっていきます。うーん個人的にはこういうの好きですね。ぶっ壊れる直前みたいで。

 

 で、初戦。有原が抑えて、4-1(だったかな?)で勝ち進む展開でこれ。

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 そんな状況を東雲が良しとするはずもなく、

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 この感じ。

 結局の所、この話って完璧にどうこうするのは不可能なんですよね。東雲というキャラクターブラックボックス過ぎて。彼女が語っている事や、彼女の行動に謎が多すぎるんですよ。単純マウンティングガールに見えるけど、多分もっと複雑だと思うんですよ。その辺りが見えてこないとコメントしづらい。

 個人がどうという話なら彼女がストイックになればいいだけの話だし、部活動として、チームとして勝利を目指したいのなら強豪校に行けばいいだけの話で。色々謎多き人物。それが東雲龍。有原の才能を買っていて、そんな人間がお遊びにつきあうべきではない……っていう部分はちょっと衣遠兄様っぽいですね。うん。

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 この一幕だってそう。じゃあそういう環境に行けばよかったじゃんってなる訳で。

 クラブチームに入っている以上、環境としては今の野球部より良い環境を選んでいた訳で、にも拘わらず、やっぱり野球部にかかわり続けているのは、なんらかのこだわりがあるんだろうけど、今の所まだそれは見えてこない。個人的には一番気になってる部分なんだけど。

 その他の面々も色々。印象的だったのがこれかなぁ。

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 あんまり語られてないんだけど、この「凡人」的な語り個人的に結構好きな所。これをどう消化していくのかはまあ、色々あるとは思うんですよね正直。余りいい語り方ではないんですけど、こうやってキャラクターメイキングされている以上、何か持ってるものがあるはずなので、それを生かした活躍がきっとある、ハズ。頑張れ。

 

 後もう一つ。個人的にこれはという語り。

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 要するに「楽しさ」「上手くなること」両天秤を抜け出した先の話。要するに「楽しんでやる事が上達にもつながる」っていう立ち位置。何でもそうなんですけどね。嫌々やるより、楽しみながらやる方が伸びる。だからやる気になれるかどうかが結構大きいなってそういう話。

 勿論前述の「才能」の話もあるんですけど、そことも噛み合ったりかみ合わなかったりする話じゃないかと思います。ここ、もう少し掘ったらいいのかな。

 で、最後。全員が別の方向を向いていたと掛橋先生に説教をくらい、代打志願した野崎が見事に見逃し三振でノーノー成立という話でした。このくだりは長いから割愛。

 その後、夏祭りと共に、各々の思いや後悔が語られるという形。で、最後が有原。

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 うーん……

 こうやって纏めてみて思ったけど、話がわちゃわちゃしすぎですね。地雷が多いっていうのはこれの事なのかな……

 部員皆それぞれに思うところがあるのはその通りで、同じ方向を向いていなかったから負けたという話にはなってるんですけど、どうなんだろうなぁという個人的な所。

 結局の所向月「理想」とされていながらあと一歩及ばなかった。そこにあるのは「向月の形も駄目」という示唆に他ならない。じゃあどうしたらいいのか。多分言いたいのは「全員が一丸となって、誰か一人がじゃないチームになる事」なんだと思うんですよね。

 ちょっとすぐにソースが出てこないんですけど、筒香が言ってた「シーズンが終わった時に、全員が『自分こそがMVP』だと言える事が良い」みたいな話と重なってくるのかなぁ、と。

 例えば「才能」が足りないなら足りないなりに出来る事もあるし、上では上げなかったですけど「情報」という形で貢献する事も出来るんじゃないか……みたいな、そんな感じ。全員が「チーム」としての勝利に向かう。それが理想形として掲げたいのかなぁというのは自分の勝手な憶測。そして、その行く先に甲子園がある……という作り。どうなんだろうなぁ……個人的には「甲子園」というフレーズが凄く浮いているように見えるんですよね。坂上イベの時に書いたんですけど。

 後は単純に、負けました、チームとしてまとまってませんでした。だから纏まりました。勝ちました。なんてやったらおいおいって感じなんですよね。そもそもこの話と他の話、特に「球春」の関係性がはっきりしてないので何とも言い難いんですけど、こんなぐっちゃぐちゃした方向を向いている人間たち簡単にまとまるものかねというのが疑問符。

 後は単純に突然不穏な伏線がばらまかれて、唐突に悔しがり出したのが何だかなーって感じ。いやいや君たちそんなに悔しがるような前振りありました?っていうね。有原とかはまあ分かるんですけど、大会で負けたとはいえ、そもそもの覚悟が足りてない以上そうなるのは必然で、そんなにならんだろう見たいな所が個人的にはありますね。やっぱり悔しがるためには思い入れが必要なんですよ。

 それから「呪い」。これについては正直よく分かりません。っていうか分かるように作ってない。強いて言うなら「軽い気持ちで野球部に誘ったけど、野球部ってそんな軽いもんじゃないぞ」って事でしょうか。でもそれだって軽い部活にしようと思えばできるしなぁ……甲子園がどうこうってのは有原が言い出したことだけど、それを野崎にふるのはうーん……

 やっぱあれですね、全体としてまとまりがなぁ……というのが正直な感想。後は二子玉と清城の話とかも全然生かされてないなぁって。

 一人で投げ切る云々の事に関してやりたかったなら二子玉要らないし、理想を示す為にも界皇をチラ見せしておくべきだろうけどそれは無いし。その部分に関してはSSで勝手に妄想して補完しました。あれであってるかは分からないですけどね。ハチナイ運営の理想と自分の理想は多分敵対関係にある気がするんで。

 そんな感じで八夏祭のざっくり感想でした。まあ何が言いたいかっていうともうちょっと綺麗に書きたい事を纏めてから書きましょうねって感じですかね。ラブライブ!とかけもフレ辺りの例が出てからこういう「読み手に考察を投げる」みたいなものを気取った「出来が悪いだけの物」を書く人増えた気がするなぁ…良くない。

 

hachinai.com

 

 

 

 

理由はいつもこの胸に(坂上名鑑イベント)感想

 こんばんは。そしてここでは初めまして。

 全然使ってなかったけど、ぼちぼち使っていこうかなという事でまずはジャブ。

 八月のシンデレラナインより「理由はいつもこの胸に(坂上名鑑イベ)」の感想。

 当然のようにネタバレ全開なので注意。

 

 話は簡単。八夏祭の二回戦。ノーノ―を食らうという負け方をした暫く後のイベントという設定。多分だけど、微妙に時間が経過していて、その辺りの歯抜け部分についてはこれから説明されていくんじゃないかなぁという予想。

 

 んで、あらすじ。まあ単純です。中学時代野球をやっていたけど、いじめられていた坂上が、その嫌な思い出の地に行って、結局トラウマは克服してないですよという感じ。

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 最初は乗り気ではなかった坂上も覚悟を決めて乗り込みます。で、この感じ。

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 バスを使うけど、朝7時に出ないと間に合わない、という描写を見る限り相当な田舎でしょう。電車の駅と駅がすっごく離れてる感じの。

 そしてそんなもんだから当然ムラ社会要するにちょっと何かあったらムラ全体に広まってしまうような感じのアレです。田舎で、昭和って事です。基本良い事なんて無いですよね。前時代的で。

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 これは小麦たちと戯れている時の一面。要するに味方も居なかったという事でしょう。っていうかそれでよくまた野球をやる気になったなぁ。

 で、その二人とキャッチボールをしているうちに、意外と過去なんてなんてこともないじゃんと思い出す坂上それで意気揚々と町に出るんですが、見事にいじめてた連中に出会います。まああのタイミングで一人になったらそうなるよね。うん。

 で、過去がフラッシュバックするように出される。

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 最終的に坂上は過去を思い出して、小麦や芹沢にも細かな事を告げずに一人になって、甲子園を目指すという話でした。

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 うーん……

 いや、良いんですよ。過去に関してはむしろリアルすぎるくらいだし、思い出の地に行く流れも間違ってない。小麦たちとキャッチボールをしていると気持ちが軽くなってついつい行動が軽率になってしまうのも自然な流れ。

 でもそれで甲子園目指しちゃうのはちょっと乖離しているというか、うーむ。

 こういっちゃなんですけど、甲子園って「夢物語」なんですよ、はっきりと言うと。男子の弱小校所属野球部員がいうのとはちょっと訳が違う。出来ないとは言わないけど、物語で扱うにしては「夢物語」の部類。それを簡単に目指しだすのはやっぱり違和感があるなぁと。これは多分このイベントではなくって、全体の話。

 ぶっちゃけ坂上が見返すというか過去を吹っ切るには微妙にかみ合いが悪いんですよね。過去を吹っ切るためには同じ空間で、それでも違う自分にならなくちゃいけなくって。それがハチナイだとどうも出来ないなぁと、だってほら、ハチナイキャラはいじめないじゃないですか。そりゃそんなキャラ出さないでしょうけど、そういう空間だったら、そういう空間で貫かないといけなかったのかなぁと。

 要は「いじめが発生しうる場所」「過去とは違う成功を収める事」坂上には必要で、甲子園を目指す行為はそれと若干ミスマッチなのかなぁ……と。

 ちなみにちょっと見た「それじゃ解決しない」っていうのはまあその通りなんですけど、キャラクター常に正しい行動をするわけじゃないんでまあ。間違った行動もそのキャラならあり得る間違いなら全然オッケーなんです。要は。

 

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