月明りに照らされて

蒼風さんが創作について忖度無しに語り倒すだけのブログ

色づく世界の明日から(一話感想)

 こんばんは。今回は初めてアニメです。秋アニメです。2018年の。

 いや、正直な所、アニメに関してはもういいかなって感じになってるので、見るつもりは無かったのですが、なんか流れで数本見てしまったので、そこそこ力がありそうなものだけチョイスして、感想でも書こうかなという話です。当然ネタバレは有りです。ご注意を。

 

 

 さて、本作。ファーストインプレッションとして絵……っていうか演出面……印象面が綺麗ですね。絵とか、後魔法に使う道具とか、その辺りの色彩とかが凄く綺麗だし、世界観としても良い感じ。まあ「色彩」をテーマにしててそこ駄目だとまずいんだけど。

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 で、まあざっくり一話を見てみた感じだと「色が認識できなくなった主人公の少女」「その彼女に色彩を認識できるようにするっぽい少年」っていう二人をメインにした青春と、ちょいファンタジックなお話って感じ。

 一話を見た感じだと、二人を中心としたやり取りで少女……瞳美が色彩を取り戻すっていうのがまあ既定路線かなという感じ。過去に戻る時(という理解で良いのかは不明)の軽さを考える限り、そんなにおもっ苦しいというかリアルよりの作りにはなってないと思うので、その辺りの世界観はぐっと後ろに下げて、どっちかっていうと青春的な話をやりたいんじゃないかというのが最初に受けたイメージ。

 後は瞳美の思考とかを見ている感じだと、色彩を失った事に、魔法が関係しているんだろうなぁっていうのはほぼ確定で。多分彼女は魔法使い(?)としては超優秀で、その辺りの覚醒とかなんかそんな事にこの過去への移動が関わっていると、多分そんな感じ。

 後は恋愛。どうなんだろう。どうとでもできると思うけど、最終的に(彼女にとっての)現代に帰るってのがまあ既定路線だと思うので、主人公片割れの彼とどうこうっていうのは難しくって、分かれるけど、なんかお互いに影響あったよね的な終わり方が良い落としどころかなぁ。

 うーん……いや、話としてはそんな間違ってないような気もするんだけど、最初の方で感じたインプレッションからすると大分普通な位置に落ち着きそうだなぁというのが個人的な感想。

 別に悪くはないんだけど、もうちょっとファンタジックというか幻想的な雰囲気のまま行ってしまうべきだったかなぁ……って。装飾は悪くないんだけど、肝心の骨格部分が目新しくない感じ。

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 最後のこの部分なんかがもう答えに近いんだけど、要は瞳美の色彩を取り戻す旅路な訳で。それをもっと一般化しちゃうと「主人公が失ったものを、外的働きかけによる旅路によって取り戻す物語」って感じかな。これ自体は別に問題のある骨格でもなんでもないんだけど、これ単体だとちょっと力不足。

 折角魔法とか未来の世界とか、そういう面白いネタがありそうなんだけど、ジェネレーションギャップ(?)的な話を含めた軽い触れ方になってるので、その辺りがもっと深く浸透してるとよかったなぁって感じ。

 全体としては悪くないけど、多分超凄い驚きはなさそうだなぁって感想。評価的にはA。一話段階でパワフルさに欠けるってのは正直凄く気になるよ、やっぱり。