月明りに照らされて

蒼風さんが創作について忖度無しに語り倒すだけのブログ

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当サイトについて

 当サイトは管理人・蒼風が、創作について作品評価したり感想を書いたり、そこから派生して創作についてつらつらと、一切の忖度無しに、毒入れまくりで書き散らかすブログです。作品のファンからすると閲覧注意の感想が並ぶ場合もございますがあらかじめご了承ください。

目次

評価ランキング表

 作品をシナリオという観点からランク付けして一覧にした記事はこちらからどうぞ。

作品評価/感想

 作品について一部ないしは全体を確認した上で、感想や評価を行った記事はこちらからどうぞ。なお、アニメ一話などの一部分での評価の場合、全体を見た場合よりも評価が甘くなる傾向にあります。

創作論

 創作について、感想記事などよりももっと踏み込んだことについて語った記事はこちらからどうぞ。熱を入れれば入れるほど脱落者が多くなることが分かって来たので、新作が執筆される予定は現在ありません。

レポート

 イベントなどのレポ―ト記事です。苦手なので多分あんまり書きません。

雑記

 創作に関する雑多な記事はこちらからどうぞ。完全不定期更新です。

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【ランキング評価】管理人が選定するシナリオランキング表【2023.04.24最終更新】

当記事について

 当記事は管理人が今までに触れてきた創作物を、シナリオという観点から評価し、ランキング分けを行ったものです。なお、後述の通り、過去に出した評価ランクをそのまま採用している場合もあり、評価を出したタイミングが作品によって前後する点は、あらかじめご了承ください。また、各ランキングごとにまとめた記事もございますので、そちらもあわせてご活用ください。

大まかな分類基準について

 各ランクごとに細かな基準はありませんが、一応自分の中ではBランク「商業作品として世に出すならば超えていてほしい最低ライン」となっております。

 作品が与えたインプレッション(衝撃とか、感動とかその他諸々)が大きいものほど上位になりやすい都合上、ギャグ・日常色の強い作品は上位ランクになりにくい仕様となっております。

 また、以前は細かく分類していましたが、Dランク以下は全てひとつのランクに統合することといたしました。

ランク別一覧表

SSSランク

個別記事

アイの歌声を聴かせて

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アイの歌声を聴かせて (Blu-ray特装限定版)

アイの歌声を聴かせて(Blu-ray)

アルテ(原作)(※2)
アルテ

726円

アルテ 1

638円

アルテ 1巻 (ゼノンコミックス) Kindle版

アルテ (1) (ゼノンコミックス) コミック

SSランク

Rewrite(原作)(※1)

Rewrite+ 通常版

Rewrite 初回限定版

Rewrite - PS3

Rewrite - PSVita

Rewrite - PSP

Rewrite Harvest festa! 初回限定版

STEINS;GATE(原作)(※1)

STEINS;GATE Nitro The Best! Vol.5 DL版 [ダウンロード]

STEINS;GATE ELITE 【初回特典】PS4版『STEINS;GATE 線形拘束のフェノグラム HD』のDLコード 同梱 -PS4

STEINS;GATE ELITE 【初回特典】ファミコレADV『シュタインズ・ゲート』のDLコード 同梱 -Switch

カミカゼ☆エクスプローラー!(※1)

カミカゼ☆エクスプローラー! 初回限定版

カミカゼ☆エクスプローラー! 通常版 

けいおん!(アニメ)(※1)

けいおん!コンパクト・コレクションBlu-ray

けいおん!!コンパクト・コレクションBlu-ray

劇場版「ペルソナ3」
サムライフラメンコ

サムライフラメンコ 1(完全生産限定版)(イベントチケット優先販売申込券封入) [Blu-ray]

サムライフラメンコ 1(完全生産限定版)(イベントチケット優先販売申込券封入) [DVD]

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とらドラ!(アニメ) (※1)

とらドラ! Blu-ray BOX

魔法少女まどか☆マギカ(原作)(※1)
リトルバスターズ!(原作)(※1)

Sランク

BanG Dream! 2nd Season
Fate / Zero(アニメ)
GIANT KILLING(※2)
SSSS.GRIDMAN
蒼き鋼のアルペジオ -アルス・ノヴァ-
イリヤの空、UFOの夏(原作)
君の名は。(原作)
この素晴らしい世界に祝福を!(アニメ1・2期)(※1)
ゴールデンタイム(アニメ)(※1)
シン・ゴジラ
中二病でも恋がしたい !(アニメ1期)
這いよれ! ニャル子さん(原作)(※1)
響け!ユーフォニアム(アニメ1・2期)(※1)
ぼっち・ざ・ろっく!(アニメ)
やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。(アニメ1期)(※1)
ラブライブ!(アニメ1期)(※1)

Aランク

BanG Dream!
あかね噺(※2)
俺、ツインテールになります。
ガヴリールドロップアウト(原作)
かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~(原作)(※2)
生徒会の一存(原作)(※1)
ディーふらぐ! (原作)
天気の子
ニセコイ(原作)(※1)
僕だけがいない街(原作)(※1)
やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。(アニメ2期)(※1)
リコリス・リコイル
わたしが恋人になれるわけないじゃん、ムリムリ!(※ムリじゃなかった!?)(原作)(※2)
私の百合はお仕事です!(原作)(※2)

Bランク

ガールズ&パンツァー(※2)

Cランク

艦隊これくしょん -艦これ-

Dランク

慎重勇者~この勇者が俺TUEEEくせに慎重すぎる~(アニメ)
ラブライブ!サンシャイン!!(アニメ1期)

※についての補足

※1……一定以上昔に出した評価値です。

※2……作品完結前の作品完結までの予想評価です。

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【ランキング評価】管理人が選定するシナリオランキング表/SSSランク【2023.04.24最終更新】

当記事について

 当記事は管理人が今までに触れてきた創作物を、シナリオという観点から評価し、ランキング分けを行ったもののうち、SSSランクに分類される作品のみをピックアップした記事となります。

 個別のコメントがあったりなかったりしますが、そのうち追加されるかもしれませんし、されないかもしれません。

 なお、後述の通り、過去に出した評価ランクをそのまま採用している場合もあり、評価を出したタイミングが作品によって前後する点は、あらかじめご了承ください。

大まかな分類基準について

 各ランクごとに細かな基準はありませんが、一応自分の中ではBランク「商業作品として世に出すならば超えていてほしい最低ライン」となっております。

 作品が与えたインプレッション(衝撃とか、感動とかその他諸々)が大きいものほど上位になりやすい都合上、ギャグ・日常色の強い作品は上位ランクになりにくい仕様となっております。

 また、以前は細かく分類していましたが、Dランク以下は全てひとつのランクに統合することといたしました。

作品一覧

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※1……一定以上昔に出した評価値です。

※2……作品完結前の作品完結までの予想評価です。

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【雑記】ラブライブ!というコンテンツの転換点はどこだったのか?

当記事について

  • 忖度&手加減無しの内容となっておりますので、あらかじめご了承ください。
  • こちらの欲しいものリストからプレゼントを貰うと、更新頻度が高くなったり質があがったりするかもしれません。
  • こちらから好きなものをお買い物をするだけでも蒼風に微量ですが還元されます。

2への移行とサービス終了の話

 先ほど何となくツイッターを眺めていたらこんなニュースが飛び込んできました。

 ラブライブ!のアプリゲーム?でいいんですかねカテゴリは。その一角であったラブライブ!スクールアイドルフェスティバル ALL STARS(以下スクスタ)」がサービス終了するらしいです。へーって感じ。なんでそんな感想なんだってまあやってないしね。

 ただ、ラブライブ!というコンテンツ自体は全く触れていないわけでは無くって、最近2がサービス開始したスクフェスに関しては実は結構長い間プレイしていた(私的にクリアしたいラインまで出来るようになってしまったこともあり、引継ぎ設定だけをしてアンインストールはしていましたが)りと、全く縁がないわけでは無かったり。

 ただ、このスクスタに関してはまあ、友人から結構ボロカスな評価を聞いていたので、個人的な感想としてはよくこんな長く生きてたなって感じですね。もっと早くにサ終するのかなって思ってた。失礼な話だけど、それくらい酷評しか聞いてなかったので。

コンテンツの転換点はどこだったのか?

 で、なんでこんな話題を取り上げるのかっていうと、やっぱりラブライブ!」っていうコンテンツに、かつてほどの力は無いんだなっていう風に感じて、それじゃあ、その力がなくなった「転換点」ってどこだったんだろうってちょっと思ったからなんですよね。

 もっと言ってしまうと、これから先、もし「ラブライブ!」というコンテンツが本当に終焉を迎えた際のターニングポイント。つまり、上り坂から下り坂になったポイントはどこだったのかって話なんですよ。

 それはどこなのかって、結論から言ってしまうと、多分ラブライブ!サンシャイン」のアニメ第3話です。実際にこれを測定して正解を出してくれる精密な機械は無いので、検証することは出来ないですが、個人的にはここで間違いないと思ってます。間違いなくあそこから緩やかに下り坂か、上る速度が下がっていったんだろうなって思ってます。

 じゃあなんでそんなことが断言出来るのかって言うと、答えは簡単。3話で完全にシナリオが駄目な方向に転がったから。

 これ、今でも覚えてるんですよ。それこそ毎週友人と、どうしてこうなってるのか。ここからどうしたら面白くなるんだろう。どうしたら面白くなりえたんだろうみたいな話をして結論が出なかったのを。

 結局自分は一期を見終わった時点で伸びしろ無しとして二期は殆どかいつまんでしか見ていないのですが、漏れ聞く限り二期は輪をかけて酷かったらしいのでまあ、さもありなん。

 それがコンテンツ全体を占うかは分かりませんが、あそこでもし、無印の「ラブライブ!」くらいのシナリオが出ていたら、それ以外の全ての要素が同じでも、サービス終了はもっと先だった。これに関しては断言してもいいと思ってます。

オブラートに包むシナリオは最適解でもなんでもない

 で、そもそもじゃあどこが酷いのかって言われると、もう一回見直したくは無いし、見直さないと思い出せないくらい記憶から抹消しているので語れないのですが、じゃあ逆に良いシナリオとして理想的な動きをした場合はどうなるのって問われると、答えは簡単。ラブライブ!無印の一期。あの形を取ってほしかったってそういう話です。

 もちろん、あれと完全に同じ形は出来ないと思います。最初からμ'sが存在していて、それに憧れる立ち位置としてのラブライブ!という意味での差別化というか、違いは出てくるとは思いますが、それ以外の基本的な……なんて言ったらいいんでしょうね。骨格みたいなものは無印一期と同じ形でよかったと思うんですよ。まあ、あれ、評価が割れるみたいですけど。

 しかもあれの後の人気投票でことりの順位が下がったみたいな話もあったりなかったり。なんですかね。ちょっとシリアス入るだけで切れるシリアスアレルギーか、勝手な理想像をキャラに押し付けるイタいオタクでしょうか。まあ、どっちでもいいですけど。どっちも嫌いなので。

 そんなことがあったからなのか、段々とマイルドっていうか、全体的なシビアさが無くなっていった印象で、無印で言えば劇場版が割と論理周りが雑で、ファンサービスの映画ということも含めてこれくらいが限界で、これ以上雑になるのは駄目みたいな評価を下した記憶があるのですが、見事にそっちの方向に行っちゃったんですよね。そういう意味ではもしかしたら一期の時点で崩壊は始まってたのかもしれないんですよね。この辺はシナリオっていうか作り手に聞かないと分からないところなので何とも。

 でも多分、一期の反響で日和るというか、平和路線に持っていこうとしたんじゃないかなぁと思ってます。多分インタビュー的な媒体だとカッコつけて「全員が幸せになる物語にしたい」とか、そういう語り方をされてそう。まあ分からないですけど。全ては自分の想像。でも可能性はあると思います。

 もしかしたら無意識かもしれないですけどね。その辺り、よく言えばファン目線、悪く言えば軸が無い感じがもろに出たのかなぁって思ったり思わなかったり。コンテンツごとにキャラの属性とか家族構成が違うみたいなのも、今考えると、雑さだよなぁと思うしだい。解釈で変わるのと、そもそも設定が雑なのは全然違いますしね。

おわりに

とまあ、そんなわけで(どんなわけだ)、「スクスタ」とか、「スクフェス」のサ終(後者は一応2への移行ですが、まあ、厳しい情勢があったのは間違いないと思います)に際して改めて思った「コンテンツの転換点」についてのお話でした。こんな長々と書くような話じゃなかった気がする。ぶっちゃけ言いたいことはひとつで「やっぱりあの3話が致命傷になったんだろうな」って感じたってことです。はい。それだけ。それではまた、そのうち。気が向いたら。ラブライブ!について書くことはもう完全終焉まで無いかもしれないけど。

【作品感想】気になってる人が男じゃなかった/新井すみこ

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ツイッターから出てきた(らしい)作品

 こんばんは。この挨拶、もうちょっと考えた方が良いな。まあ、そのうち。でもこんばんは。本日扱う作品はこちら。

 気が付いたら百合系作品しか紹介しない人になってる……なってない?まあいいや。そのうちそれ以外も出てくるでしょう。出てくるよね?出てくると信じたい。

  話を戻しましょう。この作品、どうもツイッターから出てきたらしいんですよね。でも全く知らなかったんですよ。そりゃまあ、普段はリストでチェックしていてTLなんぞろくに見ていない人間が「知らない」なんてのは当たり前っちゃ当たり前なのかもしれないけど、それならなんで「高音さんと嵐ちゃん」は知ってたの?って話になるのでうーん。このあたりはたまたまってことなんでしょうか。

 そんなわけで、似たような経緯から出てきたけど、自分の認知具合が全く違う二作品をくしくも同日、っていうか連続で読んで、連続で感想を書いているわけなのですが。何から書こう。

 まず先に結論から言っておきましょうか。面白いです。自分の評価ランクで言うとに分類されます。されますって言ってますけど、正直SSと迷いました。このあたりなんでその選定をしたんだってことも後で書きますね。

ツイッターという制約を感じさせない上手さ

 まず、この作品、ツイッターから出てきたって話ですけど、その感じが全くない。どういうことかっていうと、ツイッターでは基本的に画像は4枚までしか添付できません。つまり、リプライという形でぶら下げていかない限り、そんなに連続した話にならないはずなのですが、その割には違和感なく続いているんですよ。

 で、読み終わった後によーく確認してみたら、きちんと切れてました。4枚で。よくよく見るとサブタイトルが付いているので、それで見分けがつきますけど、それが無くても、ツイッターから出てきたっていう前提条件で精読すると確かに切れ目があります。でもさらっと読んでいくとまず気が付かないレベル。これ、結構凄いと思う。

 それでいて、単体で楽しめる仕様になっている。まあどっちかっていうと長編よりのつくりをしているので、これでよくツイッターで伸びてきたなっていうのが個人的な感想です。割とそういうのに向かないというか、ぎりぎりのつくりじゃないかと思いますね。

上手いからこそ見える限界点

 で、話として繋がっているので続けて書いてしまいますけど、ツイッターで4枚づつという制約があることもあって、どうしても最後の最後で話の深みみたいなものが出来ってないかなというのが個人的な感想です。先にネガを書くなって話なんですけど、ここは繋げた方が分かりやすいと思うので。

 要は、ツイッター上で毎日4枚なりで連載していくと、どうしても前回の話を見ていないって人が出てくるじゃないですか。ってことになってくると、長いスパンで話を作りにくくって。その制約の中で作っていくってなると、最後の最後、「長い時間をかけてしないといけない話」が出来ないという部分が、少しデメリットとなって表れているなぁという感じがするんです。

 ただ、これはあくまで「あえて感じるところをあげるなら」って感じなんですよ。この所謂ぶつ切れのつくりで、こんなに綺麗に繋げる人初めて見たかもってくらいうまいです。

 でも、逆に、これだけ上手い人でも、最後の最後で踏み切れない弱点がでちゃうんだっていう感じで、ツイッターとかの連載から出てくるっていうところの限界みたいなものも見た気がします。

 これはもう、この作品が悪いとか、作者の技量がないとかじゃくって、ツイッターで有名になっていく作品の出来る、シナリオの限界点って感じですかね。やっぱりウェブって別にノアの箱舟でもなんでもないんですよ。それを実感しました。

王道、だけど上質で面白い

 ネガっぽく聞こえるかもしれないけど、内容は良いです。タイトルから分かるとは思いますが、要は「好き(推し)になった人が男じゃなくて女だったよ」っていう話です。

 後はまあ、ちょっとネタバレになっちゃうけど……でも、初期に分かる話だから書いちゃうと、その好きになった状態とは別の状態で、主人公(と言っていいのかは不明)と接する機会があって、同一人物なんだけど、主人公は全くの別人だと思っていて……みたいな話です。ちょっと分かりにくかったかな。

 他の作品を例に出すと、「月に寄りそう乙女の作法」みたいな主人公が女装してて……みたいな作品ってあるじゃないですか。それって主人公はヒロインたちに性別を偽って仲良くなってる側面があって、だから、性別を明かしたら嫌われちゃうんじゃないかみたいなのが葛藤としてあるわけで。その手の葛藤とちょっと近い性質のものがあるって話です。

 なんだろう、余計分かりにくくなった気がする。百合作品で言うと「不揃いの連理」ケララを重たくした感じ。伝わるかな……この例え……

 その手の構造って結構王道なんですよ。片方の関係性では仲が良い。けど、片方ではそんなことない。正体を明かしたいけど、明かしたら嫌われるんじゃないかみたいな葛藤。

 単純は単純だけど、王道で、やっぱり面白くなる作りなんです。それを使う作者の技量が良いこともあって、非常によく出来ていると思いますね。やっぱり王道は王道たるゆえんがあるって話。

ツイッターという制約のないシナリオを見てみたくなるバランス感覚が見事

 気になるところがあるとすれば、既に上記でも触れた通り、ツイッターの4枚で切れるっていう制約が若干シナリオの重厚感に対してストッパーになってる気配があることくらいでしょうか。

 でも、上手いですよ。上手い。ぶつ切りになりやすいネット上の連載でここまで綺麗に繋がって作れるって相当だと思います。だけど、そのストッパー分はやっぱり無視が出来ないから、ランクはSとさせてください。

 それが無かったらSSになってたかもしれないし、今後そういうランクに伸びる可能性もあるんですけど、現段階では、ということで。

 一応、擁護というか、言い訳みたいな話をしておくと、多分その辺のストッパー無しでシナリオ組み立てたらSSか、下手するとSSSが出てくる可能性はあります。バランス感覚が良いんですよね、とにかく。

 陰キャ陽キャみたいな用語も、邪魔にならないくらいの塩梅で使ってたりというか、そういうのって使い方次第でサムくなるんですけど、そうならないバランスをよく分かってる感じがします。なんだろう、編集力がある感じ。

 どっかで編集か、シナリオにアドバイスをするレベルで歴の長いアシスタントとかしてた……みたいな人だったりするんじゃないだろうか。最初からこんなテクニカルなこと出来るってあるのかなぁ。どうなんだろう。

紹介した作品

気になってる人が男じゃなかった VOL.1 (KITORA) 


 

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【作品感想】高音さんと嵐ちゃん/なうち

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ツイッターで伸びていた作品の書籍化

 こんばんは。こんばんはではじめていいのか?まあいいや。とにもかくにも(気持ち的には)リニューアル後初の感想記事ですよ。ええ。リニューアルって言ったって大したことはしてないんですけど、まあ一応、気分的な話。

 で、もう先に断りを入れておきますが、かなり色んな所に飛び火します。忖度ありません。つまり何が言いたいのかって言うと、クリアで整理された感想が欲しかったらハイ、他へどうぞって話です。その代わり、創作に関して有意義だったり参考になる話もしていくつもりです。

 で、本題。今回の題材はこちら。「高音さんと嵐ちゃん」です。

 実はこの日、もう一冊、やはりツイッターで話題になった系の作品(しかも、くしくもそっちの作品も百合)を購入していて、そちらはツイッター上でどう伸びたのかを全くもって知らなかったりするのですが、こちらはちゃんと知っています。ちゃんと知ってる?ちゃんとってつけていいのか?分からない。

 けど、結構前から見てるのは確かです。去年から見てたと思います。最初に触れたのがいつかはもう分からない。いいねとか遡れば分かるけど、めんどくさすぎるのでしません。

時系列の入れ替えがちょっと違和感……?

 そんなわけで、この作品は書籍化決定になる前から追っているのですが、その身から言わせてもらうと、話の前後を入れ替える編集、必要あった?ってのがまず気になるところです。

 これ、誰が言い出したんだろう……作者じゃない……と思うんですよね。ツイッターみたいなところからじわじわっと伸びてくる作品って結構、そういう「見せ方」みたいなのが上手くって、この作品も、基本一日一枚(たまに複数枚)更新で、「途中の一枚を見てもきちんと魅力が伝わるけど、毎日見ているとしっかり連続した話にはなっている」っていう作りがきちんとなされてるんですよね。このあたり、上手い下手ってあると思う。

 ちなみに自分は下手というよりも好きじゃないです。このあたりは機会があったら理由は語ろうと思いますが、今は関係がないので割愛。

 話を戻しましょう。ともかく、この作品。結構時系列順というか、ツイッターの連載通りに並んでいると綺麗で、長編的に同じイベント(文化祭とか)での出来事を並べているときとか、ちょっと個別にチェックしてないので、詳しく例を挙げられないですが、時系列順に、一見繋がっていないように見える2枚でも繋がっているとか、そういう、時間の進まないサザエさん時空(あまりいい例えじゃないかもしれないけど、これくらいしか思いつきませんでした)みたいな恒常性もありながら、時が進むうま味?みたいなものもきちんとあって、それが並び変えてることで大分失われてるような気が、個人的にはします。この辺はでも、並び替えられないと分からなかったかもしれない。

 多分、作者のこういう短い話連続系の作り方が上手いんだと思います。単体で見るとどうなんだろう……分からないです。でも、ツイッターを追ってた身からするとかなり違和感があります。

 ただ、フルカラーだったり、そもそも書籍というフィジカルな形にまとまることに意義があったりで、そういう意味ではいいんですけど、こんなことを言っちゃうのはあれかもしれませんけど、個人的には、これはこれでファンアイテムとして、作者の書いた時系列通りに読んだ方が幸せにはなれるかなぁという感じ。

 内容としてはもう百合です。Amazonの試し読みとか、作者のツイッターピクシブである程度「こんな感じ」を掴むことが出来るので、それを見て気に入る用なら、大丈夫だと思います。

 後は上記の順番入れ替えをどう考えるか、でしょうか。特に気にならないぜ、という人ならば買って不満が出ることはまずないと思います。ただ、個人的にはややダイジェストになってる、出会ったころの話は大元を読んで欲しいなぁという気持ちがあったりなかったりします。

 なんでそんなことを言うのかって言えば答えは簡単で、上記の紙版を持ってるからなんですよ。それくらい結構注目してたんです。そういう話。

 ただ、まあ、上述の通り、作品自体は日常がゆっくりと進んでいく系の話なので、シナリオ評価ランクだとAですかね。こればっかりは仕方ない。日常系とギャグ系は伸びないランクなんです。そんな欠陥みたいな評価基準をなんで採用するかっていうと、日常ものとか、ギャグものとか、それに近い性質を持っている作品って、結構人によって好みの差があるんですよ。

 そんな中で、S以上はかなり出にくいってことを考えると、好みというか癖というか、そういうものに刺さる刺さらないで決めて損はないくらいの質ってことだと思ってください。うん。そんな感じ。長尺シナリオじゃないとあんまり語れないんですよ。もう、読んでみてください、って話になっちゃうんで。

 でも、嵐フレンズが結構好きなので、その辺ががっつりとカットなのは残念ではあったかな。その辺り、編集する側の意向だとしたら、あんまりセンスを感じないなぁって感じです。作者の単話積み重ね系を作るセンスが思いのほか高かったってことなのかもしれない。

紹介した作品

高音さんと嵐ちゃん (MFC) コミック

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【雑記】ぼざろとリコリコのランク分けで大分悩んだ話

 

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ランク分けは難しいって話

 こんばんは。こんばんはもクソもないか。まあいいや。今回久しぶりにこのブログを動かしてみた(なんだったらログインすらかなり久々)んですけど、なんかびっくりするアクセス数になってました。何かあったんですかね。何かあったんでしょうね。

 想定できる範囲だと、アクセス数の比率的に少女☆歌劇 レヴュースタァライトの感想記事が伸びてる感じなので、劇場版で気になって検索したとかそんなところでしょうか。まあいいや。どうせ何にも繋がらないし。

 そんなことより本題。今回は色々あって久しぶりにこのブログを稼働してみようってことでログインして、トップを整理し、改めて自分の評価基準で付けたランクごとに作品を一覧にしてまとめた記事を作ってみました。

 なんでこんなものを作ったのか、とかそのあたりの理由についてはまあ、おいおい。語るかもしれないし、語らないかもしれない。多分暫くは語らない。だって特に利益にならないし。

 で、そんなランクを付けていくなかで、過去に自分が付けたランクを思い出しながら作品を割り振っていったわけなんだけど、そんな中で、最近見た2作品の配置に結構悩んだので、今回はその辺のことについてたらたらと書いていこうかなってそんな記事です。なんのまとまりもない。でもまとめる気もない。まあそんな記事です。お付き合いいただける人だけどうぞって感じ。ただの思い付き。

オタクの激推しは話半分くらいが正解

 じゃあ実際どれとどれで悩んだのさって話なんですけど、まあそれはタイトルにあるから分かるよね。「ぼっち・ざ・ろっく!」「リコリス・リコイル」ですよ。去年(2022年)の夏アニメ秋アニメのそれぞれ覇権っていっていいんじゃないでしょうか。一番聞こえてきた作品です。ま、他の作品は確認してないんですけど。興味ないし。

 と、いうか、ホントはこのふたつもね。見るつもりなかったんですよ。なんでかって答えは簡単で、オタクとかの評判って大体半分くらいしかあてにならないっていうのがもう自分の評価なので。

 大体聞こえてくる評価が100とすると50くらいに見積もっておかないと、絶対って言っていいほど肩透かしを食らうので、その辺はどんだけ話題になっててもあんまり見ないんですけど、この2作品だけは何故か見たんですよね。なんでだろう。暇だったのかな。暇だったんだと思う。

 どっちも、1話で微妙だったら即切る予定で見たんだけど、なんだかんだ全話見たから一応は優秀なんじゃないでしょうか。「後で続き見よう」っていってそのままになってる「ゆるキャン△」みたいな例もあるので。

 そうならないで、一応最後まで見てるってことはまあ、それなりなんだと思います。なんだと思いますってのもおかしいな。一応ランク的にはSとAに入れてるんだから、それなりのはずなのに。おかしい。感情とランクを切りはなす癖がついている。

減点箇所が無い作品は良い作品なのか?

 で、その2作品なんですけど、ランク分けで大分悩みました。理由は色々なんですけど、ひとことで言うと「減点法と加点法で順位が入れ替わりそうな気がする」ってことです。どっちがどっちなのかっていうと、減点法だと上に来るのが「ぼっち・ざ・ろっく!」で、加点法だと上に来そうなのが「リコリス・リコイル」って感じ。うーん……書いてみて思ったけど、これもちょっと正しいニュアンスじゃない気がする。まあ補足していきます。

 まず前者。「ぼっち・ざ・ろっく!」に関して。まあこれに関して単体で語るのはめんどくさいのでしないと思いますが、基本的にはアニメに落とし込むうえでうまく作っているなという印象が強いのと、後楽曲が良い。

 このあたりの伸びる作品としての要素を持ちつつ、シナリオも別に超突出してるかって言われるとノーなんですけど、安定して良い話にはなっていて、マイナス点を付けたい気になる箇所は正直そんなになかった(強いていうならきららっぽさが出てる箇所はマイナスかな)のでシナリオ自体のヨレの無さというか、質感の高さみたいなのは正直「ぼっち・ざ・ろっく!」の方が良かったと思います。昨今好かれがちな「粗の無い話」はどっちって言われたら多分こっちだと思います。

 その点「リコリス・リコイル」荒いです。正直、気になる点はひとつやふたつでは済まないレベルです。

 一応作品として、全13話で終わっているシナリオとして説明しなければいけない伏線は回収しているので、そういう点で言えばちゃんとしているにはしているのですが、個人的には最後のまとめかたがもうちょっとヨレていたらCまで落としていると思います。それくらい粗が多い。

 ネタバレになってしまうと良くないので、細かい話はここでは書きませんが、所謂セカイ系とか勧善懲悪系のシナリオだと無視されていた部分をある程度説明をつけてみたいなつくりで、中途半端に出した結果、作りの荒さもめだっちゃったみたいな作品なんですよね。まあその説明を付けたことによって得たものもあるので、一概に否定はしにくいんですけど。

 お前そんなに粗があるなら、「リコリス・リコイル」の方が下なんじゃないのって話なんですけど、これが難しくって、ちょっと表現が難しいんですけど、作品のワクワク感っていうか、熱量みたいなものというか、そういうのはもう断言しますけど、圧倒的に「リコリス・リコイル」なんですよね……これが難しい。

 「ぼっち・ざ・ろっく!」は確かに質感の高い、安定感のある、粗の無い話に仕上がってたとは思います。思いますけど、じゃあ作品そのものの盛り上がり感はどっちだった?って聞かれると多分「リコリス・リコイル」の方なんですよ。これが難しいところ。

 百合好きとしては「リコリス・リコイル」がもつ、ちさたきのカップリングみも割と重要ポイントで、百合って言ってますけど、単純な友情的な関係性とか仲間とか、そういう意味での絆感が強いってことなんですよ。そのあたりも「リコリス・リコイル」の方に軍配が上がっていて、それをじゃあ、どう評価するのかってなって大分悩んだって話です。

作品を好きになる理由はシナリオだけじゃないけれど

 で、じゃあ結論はどうしたのって言うと、これはもうランキング記事を見てもらえれば分かると思いますけど、「ぼっち・ざ・ろっく!」で、「リコリス・リコイル」です。つまり、最終的には粗の無い話が勝った、という形になります。

 これはねえ……もう他の同ランクの作品との比較にもなってくるんですよね……例えば「ぼっち・ざ・ろっく!」が属しているSランクですと「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。」のアニメ1期なんかも入っているわけで。

 ある程度完成度がありつつ、楽しんでいる作品を配置しているなぁとかそんなことを考えていった時に、いくら関係性のプラスがあるとはいえ、あらゆるところの粗を指摘したくなるレベルのシナリオである「リコリス・リコイル」をそこに入れるのは、シナリオ評価のランクとしてはやっぱりないかなという結論になりました。うん。そんな感じ。でも、両方とも好きなんですよね。ぶっちゃけ。

 だからまあ、作品はシナリオだけで見るわけでもないといえば無いですよ、正直。それでも、全然大したこともないシナリオの作品がアニメーションだけでもてはやされてるのを見るといらっとは来ますが。

 まあ、だからと言って作品自体の愛着とか、その辺に対して、シナリオ以外が反映されないわけではなくって。ただ、だからこそシナリオはもっと頑張ってほしいですけどね。

 こんだけ粗があるのに、最終話まで見てるんですよ。それだけのインパクトをシナリオ以外で残してるんですから、シナリオがもっと頑張れって話です。まあ、ここで言っても仕方のないことですが。

おわりに

 と、まあそんなわけで、思ったことをつらつらと書きなぐっただけの記事でした。気分で書くかもしれないし、書かないかもしれない。そんな感じ。ランキング表は充実させていきたい。でも過去の作品だと見返さないと厳しいかな。

 では、またそのうち。

 

 

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