月明りに照らされて

蒼風さんが創作について忖度無しに語り倒すだけのブログ

『キン肉マン』読み放題についてのあれこれ

 こんばんは。

 感想とか言っておきながら感想じゃないものを挟んでるのはどうかと思わないでもない。多分扱う領域は再編成します。このブログは商業作品で、自分のアンテナにひっかかったものだけ書いていく感じになるかと。

 

■『キン肉マン』読み放題についてざっくり

 で、本題。キン肉マン読み放題が始まりました。

 

bookpass.auone.jp

 

 世代でなかったとしても漫画をある程度読んできてる人ならその存在くらいは知ってるんじゃないでしょうか。ちなみに今(2019年3月6日)、JRでスタンプラリーをやっていたりもします。未だにファンが多い漫画、という事でしょうか。

 

www.yudetamago.jp

 

 女房を質に入れても見たいサイトって表現に笑う。

 で、この読み放題なんですが、1~60巻までが読み放題ということで、それがどのへんまでなのかというと、現在の単行本が66巻までで、61巻から新しいシリーズになってるみたいなので、その前まで全部という感じでしょうか。区切りいいとこまでって感じなんですかね。

 方法はまあ、サイト見てもらえれば分かるのですが、会員登録が必要みたいです。

 

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 上記2つのアカウントを持っていればそのままいけるみたいですね。自分は持ってないんで、新規登録になるのかな。ちょっと今忙しいので、週末にでも登録しておきます。はい。

 

■何故『キン肉マン』は読み放題にするのか?

 読み放題ってフレーズ、読者の我々からしたら凄くありがたいですよね。自分も友人からキン肉マン(途中微妙な所はあるけど)最近のホント面白いよ」って勧められてたんです、実は。

 ただ、やっぱり巻数がネックで、新品どころか中古で買う程熱意があるわけではない。でも、読みたい気持ちはある。そうすると残るのは立ち読みでもするか、漫画喫茶に行くか位しか方法が無くて、どうしたもんかとなって、棚上げになっていたところだったので、まさに渡りに船、だった訳です。

 そして、それがまさに『読み放題』が行われるポイントな訳です。例えば自分が「興味はあるんだけどな~」のままだったら、読者としても収益としても0です。ところが、読み放題で読んでもらって、もし自分が読者になったら、最新巻くらいは買ってくれるかもしれない(自分は揃える質なので、気に入ったら多分全部揃えにかかると思います)という可能性が出てくる。これが良いところなんです。ほっといたら買ってくれなかった人が、ファンになって、買ってくれる。しかも読み放題にしても既に書いたものだから作家の労力はほぼ0です。言ってしまえばやらない理由は無いくらいの手。これをやるのはやっぱり賢いんだなぁと改めて思います。

 以前Twitterなんかでは将太の寿司』の無料公開が結構な話題となりました。所謂"バズる"という状態になっていました。しかしそれも『無料公開』があったからこそです。将太の寿司自体はずっと前から存在する漫画で、別に誰も隠していた訳ではない。それでも「響く」相手「届いていなかった」というのが良く分かるなぁという感じで、これもまた『無料公開』を上手く使った例なのかなぁと思ったりするわけです。

 何が言いたいのかっていうと無料公開ファンを作ることになるし、それをやれるゆでたまご先生は凄いってことです。まあ、黄金期のジャンプ漫画にありがちで、一部そこまで……みたいな部分もあるみたいですけど、そこも買っていなければまあいいかで読めるんじゃないかなぁって思ってます。

 でも立ち読みでも辛かったらしいんだよなぁ……どんななんだろう。

 

百合漫画大賞2019について

 昨日(3/3)、百合漫画大賞2019が発表されました。っていうかこれ、去年もやってたんですね。全然知らなかった。まあ賞を取った取らないって殆ど参考にしてないからね。

 で、その結果がこちら。

 全部確認すると長い(っていうかコメントできないものの方が多い)から、トップ3だけざっと確認。ちなみにAmazonなんかのリンクは公式にあるので割愛しときます。

 

1位 とどのつまりの有頂天

2位 行進子犬に恋文を

3位 徒然日和

 

 まず3位から。『徒然日和』。これは持ってます。

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 なんで買ったんだったかなぁ……一時期ちょっと漫画購買意欲が復活していた時期があって、その時に買った一冊だったと思います。ちなみに最近二巻が出ました。

 内容としては百合……百合かなぁ?まあ百合と言われればそうなのかなぁ……みたいな感じです。イメージ的にはのんのんびよりにちょっと近いかなぁ。日常系と百合漫画の中間くらいのイメージです。個人的には。

 ゆるゆりみたいに割と百合全開なちなつとか綾乃みたいなキャラがいるとそういう空気感にはなる気がするんですけど、そんな感じは無かった、気がする。記憶が怪しい。

 まったりした雰囲気が好きならありなんじゃないかなぁと思います。多分ね。

 

 次は『行進子犬に恋文を』ですが、これは持ってません。友人は持ってるみたい。

 ただ読んだことはあって、最初の方だけで判断する限りだと、ある程度話が進んだあたり(多分一巻の終わり位)に重心というか、話のキモがありそうなイメージでした。そこまで読んでないんで実際がどうかは不明。ただ、力は結構感じる作品だったのを覚えています。後は絵の好みかな。別に人を選ぶ絵では無いけど、やっぱりそこは大事。

 

 最後は1位の『とどのつまりの有頂天』。これも持ってます。っていうか持ってないわけがない。だって『総合タワーリシチ』の頃からのファンだから。

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 ちなみにこれは一巻が発売された時に行われたサイン会サインを貰った一冊だったりします。読む用は別にある。

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 内容に関してはハイテンションギャグと、可愛いキャラ力のある百合漫画という感じでしょうか。タワーリシチのころから力はある人だなぁとは思っていたのですが、その時は踏み込まなかった核心部分(雑誌休刊の打ち切りに近い形だったので余り核心が描かれないで終わった)を今回は既に少し触れだしていて、それを見て改めて力を感じた次第です。あの話っていつ単行本に入るんだろう。去年末の連載なんだけど。

 百合漫画は特に……っていう人は『壊れていてもかまいません』とか良いんじゃないでしょうか。巻数も少ないですし。

comic.pixiv.net

 

 とまあ、そんな感じで。正直対象作品全然知らなくて、取り敢えずとどつまに投票ししとこう位のノリだったのですが、思いのほか知ってる作品が上位に固まったので何となく記事にしてみました。何が言いたかったのかは知らない。

 ちなみにこの大賞去年も開催されているのですが、そこで1位だったのが『私の百合はお仕事です!』だったんですね。これも持ってます。

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 昨今の漫画(っていうか創作物全般)にしてはかなり入り組んだキャラ心理を描いていて、後ろ重心で、「ああ、こういうの描く人いるんじゃん」って思った記憶があります。今でも結構気に入っていて発売日を気にするくらいの一作。とどつまとの比較だと流石に向こうに軍配が上がりますが、こちらもお勧めです。

 

yurinavi.com

yurinavi.com

 



 

 

アニマエール!(一話感想)

 こんばんは。今回も懲りずにアニメの話。今回は『アマニエール!』。ぶっちゃけ見ておいて何ですけど、基本的にきらら系っていうか「萌え四コマ」「ギャグ」「日常系」の三つは評価ランクが殆ど動かないっていう傾向があるので、自分がランク付けをしてもあんまり意味がない気がするんですよね。基本的にシリアス向けというか。まあ、書きますけど。当然のようにネタバレ有りです。ご注意を。

 

 

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 これ最初に配置すればよかったんだわ。反省。

 で、この話。上記の通り、主人公が運命的な出会い(?)をするところから始まります。この始まり方ももう見飽きたなぁ正直。まあ間違ってないんだけど、そうだね、いいんじゃない。くらいの感想にしかならんというか。

 その後は簡単です。主人公チアリーディングに魅せられて、経験者で実力者の子を勧誘欠けるんだけど拒否される熱意でオッケーさせるみたいな流れ。何度も見たなぁこれ。直近だとバンドリとか?ちょっと違うか?まあよくある構築。その手の話とちょっと違うのは最初に勧誘する相手が実力者って所かなぁ。こういうキャラっていうのは加入が遅いんですよ基本。ラブライブ!だったらにことか、絵里とか。単純に人数の問題なのかな。

 後はまあ5人必要って事だから、登場してないキャラが二人加入するんだと思うんですよ。タイプ的にはおっとり系が居ないかな?ほら、けいおん!の紬みたいなの。

 そんな訳で全体の作りとしてはまあ、間違ってないし、割と良いところもあるんだけど、正直きらら的カラーが要らないなぁって何度も思った。これはNewgame!あたりでも感じたことなんだけど。ぶっちゃけこの流れってユーフォとかその辺にも通じる話で、どっちかっていうと熱血や少年漫画的シナリオなのよ。だからそれだけでもブラッシュアップすれば面白くなる訳。

 それをきららっていうか四コマスタイルにすることでこうアンバランスとは言わないんだけど、やっぱりかみ合いの悪さと言うか。イマイチ乗り切れない部分が出てきてて、その辺りを感じるとやっぱりきらら的カラーリング要らないなぁってなっちゃう。好みなのかなぁ。でも四コマ的な話なら、もう少し軽くていいと思うんだよね、話が。多分その辺りのかみ合わせが良くないって事でもあると思うんだけど。

 まあ、そんな訳で、構造としては王道の少年漫画的なもので、それを女の子がやる……最近書いたぞこのコメント。そんな話。結構骨格自体はいいなって思うところもあるんだけど、正直ここまでシリアスというか、少年漫画の王道的シナリオをたどるなら、四コマ的切り口要らなくない?っていうのが自分の感想です。もっとざっくりとした話になると、別に間違っては無いけど、脳を使う容量が少なすぎて途中で他の作業をしたくなるというか。これは前書いたリリスパにも言える話なんだけど。薄くないと今のオタクは伝わらんのかなぁ……

 

 

RELEASE THE SPYCE(一話感想)

 こんばんは。今回もアニメの話。今回は『RELEASE THE SPYCE』について。当然ですがネタバレ有りです。ご注意を。

 

 

 で、本作。まあなんていうか分かりやすいというか、そんな感じ。正直見たのがちょっと前なので記憶が……w

 内容は簡単。スパイス(?)を使って覚醒して、忍者やって悪役を倒す。勧善懲悪的というか、ジャンプ、或いはプリキュア的なムーヴを感じるシナリオ。

 そして、そこに入ってくる主人公が、知覚能力に優れているという、そういう作り。

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 トンデモ遠くに離れた所から人影を見つけたり、味の見極めが出来たりという技能を持つ一方で、警察官(?)になりたいけど勇気がないという形。この辺りの「一芸持ってるけど、後ダメダメ」っていうのはいかにもジャンプ漫画的主人公な気もしますね。よくあるパターンというか。

 で、まあ、最終的には主人公が忍者(細かく覚えてないけど)にスカウトされて終わるという話。王道です。王道なんだけど、正直それだけというか、うーん。

 スパイスがどうこうの下りも取って付けた感が否めないというか、周辺解説はこれからなされるんだろうけど、それにしたって一話の段階で、そこが浮いてるのはどうなのかなぁってそんな感じ。あんまり語ることないんですよね正直。

 構造としては王道の少年漫画チックな作り可愛い女キャラでやるという流れなので、割と当たる作りにも見えるんだけど、単純すぎるというか、もうちょっと凝ってないと言い方は悪いんだけど子供だまし的に見えてしまうのは自分だけなのかな……うーむ。キャラは可愛いんだけどね……後、ヒロインが感情を読み取れる所は面白かった。そこと、一話終わりの部分だけはちょっとパワフルだったけど、後は正直そんなに引き付けられるものでも無かったかなぁ……

 多分話として、変なものになるって事はないし、減点するようなものでも無いとは思うんだけど、ホントそれだけ。じゃあ凄い売りになる部分があるかっていうと疑問符な作品。キャラデザは良いんだけど、現状のままだと上手くいって及第点くらいの出発に見える感じ。単純に自分が勧善懲悪の単純性が好きじゃないだけなのかなぁ……

青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない(一話感想)

 こんばんは。今回も引き続きアニメ。暫くは今期のアニメについてつらつらと書いたり書かなかったりすると思います。予定は未定。多分間にバンドリのハロハピ二章が入ってくる。

 で、今回は青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない』です。最初見るつもりは全く無かったんだけど、なんかヒロインが可愛かったから、その確認を兼ねてみてみた、というアレです。当然ネタバレ有りです。

 

 

 で、本題。話としてはこれも結構単純。要は「人からあまり気が付かれなくなった先輩」と「学校で腫物扱いの主人公」のお話。この流れどっかで見たな。あれだ。はがないとか、俺ガイルとか。最近の流行り……っていう纏め方は余りしたくないけど、その手の作品。

 ポイントとなるのは二つ。一つは「ヒロインの先輩が人から認識されなくなっている」という部分。そしてもう一つは「思春期症候群という病気(?)」

 一つ目簡単。作中でも話が出てくるけれど、先輩……桜島麻衣は段々と一般の人々に気が付かれなくなっていっています。で、それが本当かどうかを確かめるためのバニーガール。

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 これなら見えてる場合、流石にじっと見てくるだろうって算段。バニーガールというチョイスはまあ作者の好みかな。多分だけど。

 で、その先輩をきちんと認識している(他にもいるんだけど)主人公……梓川咲太が興味を持ってかかわっていく(雑)っていう感じの流れ。そんなに積極性もなく、一時代のラノベ主人公っぽい五月蠅さがないのは時代なんでしょうかね。うん。そういう事にしておこう。

 そんな二人が出会って、ちょっとすると下のようなシーンがあります。

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 まあ細かいことは動画で。探せばどっかにあるでしょ。要はお気に入りっぽいクリームパンを買おうとするんだけど、店員さんが気が付いてくれないっていうシーン。

 で、それを受けた後のシーンがこれ。

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 咲太がクリームパンを買って、その際に桜島麻衣」を知っているかと聞いたら、知らないと答えられ、最後には「最近気が付かれにくくなってる」という事を言う麻衣とのカットで終わりという感じ。

 このくだりの前に観測者問題とかシュレディンガーの猫(日本人はこれが好きすぎる)の話をしていた所と、冒頭からも分かる通り、麻衣はどんどんと人から認識されなくなって、最終的には世界から存在が(ある意味で)消えてしまう。主人公さえも認識できなくなるかもしれない。そういう話になっているというのが分かります。

 で、もう一つ。思春期症候群。これがまあ二人を繋ぐきっかけにもなったんだけど、思春期に起きる不思議な出来事の総称みたいなもの(ちょっと適当に認識してるかも)で。人の感情に強く起因していて、仲間内に嫌われて悪口を書かれると体に傷が出来る、とかそういう感じの話。

 一個目の話と併せると、麻衣は「芸能界で注目されまくって、それが嫌で、人目に付きたくなくて休止して学校来たんだけど、そのせいで本当に認識されなくなってきてる」っていうそういう話。後は咲太がこの思春期症候群で傷を負って病院送りになって、それが「咲太が病院送りにしたみたいになってる」って内容があるんだけど、その辺りの描写が曖昧(本人も分かってない)。勝手に病院送りの3人を含めて悪意を持たれた結果って捉えてるけど、そこまでのSFチックな要素はなさそうだからどうだろう。そんな感じ。

 

 全体的には結構感触が良くて、特に麻衣先輩と観測者問題の話は凄くパワフルだったんだけど、そこと思春期を絡めるのがどうだったのかなってちょっと思わなくもない。

 より踏み入って言うならば思春期症候群。つまりこれは非現実的な病気として作中にあるものなんだけど、これがまた曖昧。詳しい仕組みについて考える、いわばCharlotte的な話にするにはちょっと具体性が足りない。でも、観測者問題に持っていくのだったら正直いらないような気がする。それともこういう要らない装飾がないと目立たないからつけてるのかな。そうだとしたらなんとも勿体ない話。

 話としては最初に書いた通り単純で。ここから大きくメンバーが増える話でもないだろうから、麻衣先輩を最終的には認識させる話。もっと言えば思春期症候群SFチックにならずに解決するお話になっていくのかなって。例えば中二病でも恋がしたい!中二病を卒業するしないみたいな。世間には相変わらず存在するんだけど、それはそれとして、当時者の間では解決したよ、みたいな。そんな所が落としどころなのかなぁと。

 冒頭で見せてる「麻衣を忘れた咲太」全体の7~8割くらいのところで出てくるのかな。その辺りは分からん。未来示唆か、可能性示唆のどっちかだとは思うんだけど。

 そんな感じで、基本的には問題がないんだけど、やっぱり思春期症候群がちょっとでっぱった感じの装飾になってるから、そこだけ気になるかな。あ、後空気とかの話もむちょっとナチュラルな感じで入れたいなぁ。難しいかな。評価としてはA位に落ち着きそうな予感。

 

色づく世界の明日から(一話感想)

 こんばんは。今回は初めてアニメです。秋アニメです。2018年の。

 いや、正直な所、アニメに関してはもういいかなって感じになってるので、見るつもりは無かったのですが、なんか流れで数本見てしまったので、そこそこ力がありそうなものだけチョイスして、感想でも書こうかなという話です。当然ネタバレは有りです。ご注意を。

 

 

 さて、本作。ファーストインプレッションとして絵……っていうか演出面……印象面が綺麗ですね。絵とか、後魔法に使う道具とか、その辺りの色彩とかが凄く綺麗だし、世界観としても良い感じ。まあ「色彩」をテーマにしててそこ駄目だとまずいんだけど。

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 で、まあざっくり一話を見てみた感じだと「色が認識できなくなった主人公の少女」「その彼女に色彩を認識できるようにするっぽい少年」っていう二人をメインにした青春と、ちょいファンタジックなお話って感じ。

 一話を見た感じだと、二人を中心としたやり取りで少女……瞳美が色彩を取り戻すっていうのがまあ既定路線かなという感じ。過去に戻る時(という理解で良いのかは不明)の軽さを考える限り、そんなにおもっ苦しいというかリアルよりの作りにはなってないと思うので、その辺りの世界観はぐっと後ろに下げて、どっちかっていうと青春的な話をやりたいんじゃないかというのが最初に受けたイメージ。

 後は瞳美の思考とかを見ている感じだと、色彩を失った事に、魔法が関係しているんだろうなぁっていうのはほぼ確定で。多分彼女は魔法使い(?)としては超優秀で、その辺りの覚醒とかなんかそんな事にこの過去への移動が関わっていると、多分そんな感じ。

 後は恋愛。どうなんだろう。どうとでもできると思うけど、最終的に(彼女にとっての)現代に帰るってのがまあ既定路線だと思うので、主人公片割れの彼とどうこうっていうのは難しくって、分かれるけど、なんかお互いに影響あったよね的な終わり方が良い落としどころかなぁ。

 うーん……いや、話としてはそんな間違ってないような気もするんだけど、最初の方で感じたインプレッションからすると大分普通な位置に落ち着きそうだなぁというのが個人的な感想。

 別に悪くはないんだけど、もうちょっとファンタジックというか幻想的な雰囲気のまま行ってしまうべきだったかなぁ……って。装飾は悪くないんだけど、肝心の骨格部分が目新しくない感じ。

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 最後のこの部分なんかがもう答えに近いんだけど、要は瞳美の色彩を取り戻す旅路な訳で。それをもっと一般化しちゃうと「主人公が失ったものを、外的働きかけによる旅路によって取り戻す物語」って感じかな。これ自体は別に問題のある骨格でもなんでもないんだけど、これ単体だとちょっと力不足。

 折角魔法とか未来の世界とか、そういう面白いネタがありそうなんだけど、ジェネレーションギャップ(?)的な話を含めた軽い触れ方になってるので、その辺りがもっと深く浸透してるとよかったなぁって感じ。

 全体としては悪くないけど、多分超凄い驚きはなさそうだなぁって感想。評価的にはA。一話段階でパワフルさに欠けるってのは正直凄く気になるよ、やっぱり。

 

 

 

 

 

ツナグ、ソラモヨウ(バンドリ!ガールズバンドパーティ!)

 こんばんは。冷静に考えたら「感想」っての要らないなと思い、削除。本当はもっと色んな作品に関して書いていけると良いんですけどね……

 で、今回。二作品目。バンドリのアプリで先日行われたイベント「ツナグ、ソラモヨウ」に関してつらつらと書いていこうかなという感じです。

 当然のようにネタバレ全開です。ご注意下さい。

 

 

 

 さて、話は簡単です。要は「蘭はすっごく成長したけど、他の皆はそれに追いつけてなかったね」って事。だから、今までは理解出来た蘭の書いている歌詞イマイチ理解出来ない。そういうお話。まあ音楽性の違いってやつですよ。うん。大雑把に言っちゃうとね。

 

 結論からいっちゃうと話自体は全く問題ないです。よく出来てるんじゃないかと思います。やっぱりちょっと抽象的な話になっちゃってて、それを具体に落とすって所がイマイチだけど、音楽だしなぁ……難しい。

 ただ問題が一つ。この話は本来「もうちょっと時間が経過したような描写を挟んでからやるべきだった」って事でしょうか。

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 この描写。確かに蘭は一章で華道とも向き合うみたいな感じにはなっていたんですけど、いきなりなんですよね……なんていうか唐突に「蘭だけ成長したよね感」を出されたというか。それを浸透させるためのイベントが、一つでいいからあったら全然違ったと思うんですよ、このイベスト。

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 このくだりもそう。話自体は問題ないんですけど、こういうレベルのズレが出てくるのって、相当時間がないといけない気がするんですよね、正直。大問題に発展するくらいのズレなんですから。ちょっと分からないなくらいなら良いんですけど、唐突で。

 後個人的にはモカをもう少し掘り下げて欲しかったなぁとか。

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 このシーンもやっぱり、もう少し「蘭が成長した」という事実を浸透させてやらないと、ぐっときづらい所があるんですよね。やっぱり。シーンそのもののパワーは凄いと思うんだけど、下準備がちょっと足りなかったかなって感じ。

 実際それに気が付いてから読んだら、最初よりもいい話に見えたので、多分そういう事。

 

 全体的には問題の無いシナリオだと思うんですけど、やっぱり時間経過がなぁ……この手の話って、本来なら「卒業」とかとセットで行われる話なんですよね。外的要因によって「変化せざるを得ない状況」が作られて。

 でもこの世界は準サザエさん時空みたいなものなので、それは出来ない。そうなるとやっぱり「蘭が華道を頑張っている」という描写と、モカが蘭と並べていない事に気が付く」という描写が、他のイベントで必要だったなぁって感じがします。ギャルゲ途中20%くらいが、ごっそり歯抜けになってるような、そんなイメージ。うん。

 

bang-dream.bushimo.jp